データをもとに考える電源構成の再構築
世界と日本の原発と太陽光発電

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福島第一原発の事故を契機とした、電源構成の見直しに係わる情報を下記に掲載しており、このページもその一つです。           データをもとに考える日本の電源構成の再構築



 福島第一原発の事故に関連して、
原発と太陽光発電の情報を紹介しています。
                 
(2011年 6月)

福島第一原発の事故により、30%前後の電力を供給してきた原発を直ちに廃止することは、多くの不都合が生じるので現実的ではないと思います。しかし、2020年までに、27%の原発の運転年数が、平均的な設備寿命の40を越えます寿命がきてシャットダウンしても、新規原発の建設を容認する自治体は、ほとんど無いと思われます。失われる年間800kWhを供給する電力源として、太陽光発電に対する期待が大きいのですが、エネルギ問題に係る多くの人は、現状の太陽光発電は原発を代替する実力を持っていないと考えています……

  詳しくは、レポート世界と日本の原子力発電と太陽光発電の代替可能性(1139KB)
 を参照下さい。


 上記のレポートからの図表の抜粋例


<図4-3>
日本の原発は、運転40年で原則廃炉とする改正法案が発表されました。(2012年1月)。
図は世界の原発の運転開始後の経過年数と、稼動炉と停止炉の基数を示しています。

<図5-11>
ドイツでの2011年第2四半期
の太陽光発電の平均システム価格は、30万円/kWを下回り、日本よりずいぶん安価です。
同時期に行われたG8サミットで菅首相は、太陽光発電の発電コストを2020年までに1/3、2030年までに1/6に引き下げると表明しました。
ドイツのシステム価格が1/6になると、5万円/kW以下になり、発電コストは3円/kWh前後になりますから、メルケル独首相も驚いたことでしょう。
なお、
2012年第1四半期の価格は1969ユーロ/kWに下がり、日本円に換算すると21万円/kW以下になります。

<図5-8>
太陽光発電や風力発電などの自然エネルギと、一括りで言われることが多いのですが、両者の経済性はかなり違っています。そのため、2008年の世界の発電電力量の実績をみると、
太陽光発電は、風力発電の20分の1程度です。
日本が太陽光発電の導入に注力しているのは、風力発電に適した立地が乏しいためです。

<表5-3>
2020年までに運転年数が40年を超える日本の原発は18基で、発電量の合計は1,340万kWです。同じだけの年間電力量を発電するには約
7700万kWの太陽光発電が必要です。
夏場のピーク時の最大電力は1億8000万kW前後ですが、昼間の最低電力はゴールデンウィークなどに発生し、1億kW程度といわれますから、太陽光発電の電力が8割近くに達することになります。
全原発を廃止する場合の太陽光発電設備は、3億kW近くになります。住宅用太陽光発電は4kW程度ですから、7000万戸分以上に相当する膨大な量です。しかし、化石燃料の枯渇の兆しが現れる頃には、それに依存する以外に選択の余地はないことでしょう。


<表5-8>
全原発を
太陽光発電で代替するには、多額の発電費用が掛かります。システム価格がかなり低下するまでは、蓄電池を中心とする系統安定化対策の費用を含めると、LNG火力を用いる場合と比較して、毎年余分に数兆円規模の費用が掛かることになると思われます。