コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック

(1) 海外報道で綴る武漢封鎖まで
(2020年6月5日)

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 新型コロナウイルス(COVID-19)は、世界に多大な被害をもたらしました。被害がどこまで拡大するか見当が付きません。これだけの大問題ですから、今後詳しい検証が行われることでしょう。しかし、記憶が確かなうちに、問題を整理しておくことが重要と考えます。

 香港などの海外報道を繋ぎ合わせることで、原因不明の肺炎の流行から武漢封鎖に至る経緯を示しました。武漢保健当局が原因不明の肺炎について、早期に警告を発していれば、武漢の一部にウイルスを封じ込めることができたかもしれないという想いがして残念です。


①初期の感染者
サウスチャイナ・モーニング・ポスト
 2020年3月13日
 香港の日刊英字新聞サウスチャイナ・モーニング・ポストは、武漢封鎖から50日ほど後のことですが、次のような記事を掲載しました。

 「昨年感染した少なくとも266人を特定している中国政府のデータを見た。湖北省出身の55歳は、11月17日に新型コロナウイルスに感染した最初の人物であった可能性がある。」

 モーニング・ポストの記者が見たのは、疑わしい患者を含むリストかもしれません。11月17日の患者が新型コロナウイルスの感染者であるという確証はありません。普通の肺炎患者なのかもしれないのです。しかし、2019年11月下旬には、新型コロナウイルスの感染者がいたかもしれないデータもあります。

Lancet医学ジャーナル:武漢で新型コロナウイルスに感染した患者の臨床的特徴
 2020年2月15日(公開2020年1月24日)
 Lancet医学ジャーナルは週刊で発行され、世界5大医学雑誌の一つと言われます。この記事は2020年1月24日公開されたものです。2020年1月2日まで発症した症例を分析した中国の研究者による報告です。
 
 2020年1月2日までに、41人の入院患者が新型コロナウイルスの感染者であることが武漢で確認されたと記載されています。下図は、臨床検査で確認された症例の症状発症日の分布で、赤の人数は、武漢華南海鮮卸売市場と接触のある人数です。

出所:The Lancet, Vol. 395, Issue 10223, P497-506, Feb. 15, 2020

"Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China"

 同図に示される感染者の3分の2は武漢海鮮市場に接触があります。武漢地方保健当局は2019年12月31日に疫学的警報を発し、2日後に武漢海鮮市場を閉鎖しました。

 しかし、武漢海鮮市場と接触がない複数の患者が含まれる上記グラフは、新型コロナウイルスが人から人へ感染すること示唆していると思います。
 
 新型コロナウイルスに関するWHOによる2020年1月5日付けの最初の疾病発生ニュースは、武漢市当局の情報に従い、「人から人への重大な感染の証拠および医療従事者の感染は報告されていません」と報じました。

 新型コロナウイルスによる人から人への感染がいつ分かったかは、武漢当局による情報隠蔽に係わる重要な問題です。

 Lancetのレポートの公開日は2020年1月24日ですが、PDFで10頁のレポートの最初に掲載されているデータである症例と海鮮市場の接触については、常識的に考えれば、41の症例の大半について1月の初めには分かっていたのではないかと想像されます。

 医療関係者はかなり早い段階に、新型コロナウイルスが人から人へ感染することを認識していたのではないでしょうか。

 最初に新型コロナウイルスの感染者と診断された症例の発症日は2019年12月1日で、武漢鮮市場と接触がない患者です。

 BBC Future, 2020年2月24日の記事によると、Lancet報告の著者の1人は、「同患者はアルツハイマー病に苦しむ高齢者であり、海鮮市場からバス停で4~5の場所に住んでおり、病気のため基本的に外出していない」と語ったとのことです。

 そうであるなら、武漢海鮮市場と接触がなく12月1日に発症した症例に、新型コロナウイルスを感染させた患者が昨年11月に既に存在したことになります。

 また、上記41人の症例は肺炎患者です。当時は認識されていなかったでしょうが、新型コロナウイルスの感染者の約8割は軽症者や無症状者です。41人の肺炎患者の5倍くらいの感染者が今年初めに武漢にいたことになります。
 症状の見えない感染者が、その後、武漢市中に新型コロナウイルスを急速に広めたものと想像されます。

②眼科医の警告
 新型コロナウイルスについて警告し、自らも感染して死亡した眼科医李文亮は、2019年12月30日、勤務先の病院の新型肺炎の患者からSARSコロナウイルスが検出された検査結果を見つけました。同日、大学の同級生らのSNSグループに「武漢海鮮市場で7人のSARS感染者が確認された」と発信し、同夕方「コロナウイルスの感染が確認され、どのタイプか調査中」と補足したとのことです。

 なお、李文亮のグループ8人は後に、「誤った噂を広めた」との理由で、武漢の公衆衛生当局から呼び出され、自己批判に署名するように命じられたと言われます。このことは、武漢封鎖後、武漢の公衆衛生当局による情報隠蔽に対する非難に繋がりました。

 2019年12月末には、原因不明の肺炎は、コロナウイルスの1種が原因であることが分析されていたことが分かります。


 原因不明の肺炎発生のニュースは、2019年12月30日の夕方にはSNSに広まり始めました。

③武漢市当局の発信
 武漢市当局は2019年12月31日、SNSを用い原因不明の肺炎の発生について発信すると共に、WHOに症例が検出されたことを伝えました。

 

CNBCの報、2019年12月31日
 武漢市保健委員会は2019年12月31日、SNSのウェイボーを用い、SNSで噂の原因不明の肺炎がSARSに関連している可能性を示唆した後、武漢でウイルス性肺炎の27症例を調査していると述べました。感染した人々のうち7人が危機的状況にあり、18人が安定した状態にあった。他の2人の患者の状態は、すぐに退院するところまで改善した、と伝えました。

 武漢市保健委員会によると、すべての患者は隔離されており、濃厚接触は医学的に観察されている。感染と関係があるとみられる武漢海鮮市場で、捜査と整理が進んでいる。最初の臨床検査は、症例がウイルス性肺炎であることを示した。委員会によると、明らかな人から人への感染は発見されておらず、医療スタッフも感染していない。

④海外の反応
 武漢から近い台湾や香港は、直ちに反応します。武漢市保健委員会の情報で曖昧であった「人から人への感染」が最大の関心事です。

台湾CDCからWHOに送られた電子メール
 2019年12月31日

 台湾はWHOに下記問い合わせを送りましたが、明確な回答はなかったようです。

 本日のニュース資料によると、中国の武漢で少なくとも7件の非定型肺炎の症例が報告された。保健当局は、SARSではないと信じられるとメディアに答えた。しかし、サンプルはまだ調査中であり、症例は治療のために隔離されている。あなたが私たちと共有するための素晴らしい情報を持っているなら、大いに感謝します。

香港保健省の保健保護センター(CHP)の声明
 2019年12月31日

 保健省の保健保護センター(CHP)は本日、湖北省武漢での肺炎の症例のクラスターを注意深く監視しており、詳細については国家保健委員会に連絡しました。

 武漢市保健委員会の症例発表を紹介した上で、


 武漢市保健委員会は、関連する専門家による評価により、症例がウイルス性肺炎に適合することが明らかになったと発表しました。今のところ、明らかな人から人への感染は観察されておらず、医療従事者も感染していません。原因となる病原体と感染の関係はまだ調査中です。

 現地では、監視、防止、管理措置が講じられていますが、CHPは警戒を怠らず、WHOおよび関連する保健当局と緊密に連携して最新の動向を監視します。
 CHPの港湾保健部門は、すべての境界管理ポイントで健康サーベイランス対策を実施しています。インバウンド旅行者の体温チェック用に熱画像システムが導入されています。深刻な感染症が確認された疑いのある症例は、隔離、治療、フォローアップのために直ちに公立病院に紹介されます。CHPはまた、武漢での肺炎症例のクラスターについて病院当局に通知しました。

 旅行者はサージカルマスクを着用し、呼吸器症状がある場合は医師の診察を受け、旅行履歴を医師に明らかにするように促されます。CHPは、武漢の肺炎症例のクラスターの最新の状況を注意深く監視し、それに応じて監視基準と検査戦略を更新します。
 肺炎と気道感染を防ぐために、一般市民は個人と環境の良好な衛生状態を維持する必要があります。次のことをお勧めします。

     - 以下略 -

⑤ WHOによる最初の警告
 武漢市保健当局から原因不明の肺炎の連絡を受け、WHOの疾病発生ニュースに、下記が掲載されました。

WHO疾病発生ニュース「原因不明の肺炎 - 中国」
 2020年1月5日
 2019年12月31日、中国湖北省武漢市で病因が不明の肺炎の症例がWHO中国カントリーオフィスに通知されました。2020年1月3日の時点で、原因不明の肺炎の患者44人が中国の国家当局からWHOに報告されています。報告された44例のうち11例は重症で、残りの33例は安定した状態です。メディアの報道によると、武漢の関連市場は環境の衛生と消毒のために2020年1月1日に閉鎖されました。

 原因物質はまだ特定または確認されていません。2020年1月1日、WHOはリスクを評価するために各国当局に詳細情報を要求しました。

 中国国家当局は、すべての患者が武漢の医療機関で隔離され治療を受けていると報告しています。臨床的徴候と症状は主に発熱で、数人の患者は呼吸が困難であり、胸部レントゲン写真は両方の肺の侵襲性病変を示しています。

 当局によると、一部の患者は武漢海鮮市場で卸売りや小売りを運営していた。中国の調査チームからの予備情報では、人から人への重大な感染の証拠および医療従事者の感染は報告されていません。

<公衆衛生対応>
 中国国家当局は次の対応策を報告しました:

  ・120人の濃厚接触先が確認され、医学的観察を受けています。
  ・濃厚接触先のフォローアップが進行中です。

  ・病原体の同定と原因の追跡が進行中です。
  ・武漢市保健委員会が積極的な症例発見を行い、遡及調査が完了しました。
  ・環境衛生とさらなる衛生調査が進行中です。
 WHOは状況を注意深く監視しており、中国の国家当局と密接に連絡を取っています。

<WHOリスク評価>

 病因不明の肺炎に関する報告されたクラスターの全体的リスクを決定するための情報は限られています。報告されている卸売魚と生きている動物の市場への関連は、動物へ露出された接触を示している可能性があります。患者間で報告される症状はいくつかの呼吸器疾患に共通しており、肺炎は冬季に共通です。ただし、入院を必要とする肺炎の44症例の発生は、空間と時間的に集中しており慎重に処理する必要があります。
 人口1,900万人の武漢市は、人口5,800万人の湖北省の首都です。WHOは、実施された臨床検査および考慮された鑑別診断に関するさらなる情報を要求しました。

<WHOのアドバイス>
 各国当局から提供された情報に基づくと、WHOの公衆衛生対策とインフルエンザおよび重症急性呼吸器感染症の監視に関する勧告が引き続き適用されます。
WHOは、旅行者に対して特定の対策を推奨していません。旅行中または旅行後に呼吸器疾患を示唆する症状が発生した場合、旅行者は医師の診察を受け、旅行歴を医療提供者と共有することをお勧めします。
WHOは、本事項で入手可能な最新の情報に基づいて、中国への旅行または貿易の制限の適用を推奨しません。

(以下、筆者コメント)
 武漢市保健委員会は、コロナウイルスの1種が検出されたことなど、分かっている全ての情報をWHOに連絡してはいないことが、この疾病発生ニュースから窺われます。

 人から人への重大な感染の証拠はないという武漢市保健委員会の報告をそのまま報じたWHOには、台湾や香港のような危機感がなかったものと思われます。
 特に、原因不明の段階で、WHOのアドバイスとして、「中国への旅行または貿易の制限の適用を推奨しません」と述べており、この考えはその後も維持されました。結果論になりますが、感染の流行を欧米に広げる一因になったと考えます。
 新型コロナウイルスを少ない被害で乗り切った台湾や香港などは、WHOの勧告を無視して、早期段階で武漢との人の移動を制限しています。

新型コロナウイルスの遺伝子配列の決定
 2020年1月8日
 中国国営放送のCCTVは、中国の科学者たちが新型コロナウイルスの遺伝子配列を決定したと報じました。
 武漢当局は、この問題を積極的に公表しませんでしたが、医学関係者による分析が進んでいたことが分かります。


欧州疾病予防管理センター(ECDC)のリスク評価
 
2020年1月9日
 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、限られた情報に基づいて、武漢の新規コロナウイルスの発生に関する最初のリスク評価を投稿しました。


 欧州連合の3つの空港には武漢への直行便があり、他のハブでは間接便があることが指摘した上で、次のように評価しています。

 人から人への感染の兆候がなく、中国国外で症例が検出されないことを考えると、EUへのウイルス侵入の可能性は低いと見做されますが、除外することはできません。

 その他、公衆衛生イングランド(PHE)も、英国への侵入リスクは非常に低く、武漢への旅行者への脅威は低いと述べています。

 欧州は新型コロナウイルスに対し、中国の情報をもとに警戒が低かったことが、後に感染の大流行を招いた一因かもしれません。

⑥人民代表大会と政治協商大会-悔恨
 武漢市は1月6~10日、湖北省は11~17日に重要政治行事である人民代表大会と政治協商会議が開催されました。

 これらの会議期間中は、安定が重要で問題ある情報の公開は制限されると言われます。この期間、武漢市当局から市民に対し、新型肺炎の流行に関する警告は出されませんでした。その間に、新型コロナウイルスの感染は急速に拡大したものと想像されます。

 恐らく、新型コロナウイルスの感染は昨年11月下旬まで遡るでしょう。武漢封鎖までの約2か月間、武漢の保健当局は、SNSに原因不明の肺炎の噂が流れた時にSNSに投稿したことを除くと、新型肺炎流行の警告を市民に発しませんでした。警告を発していれば、肺炎患者だけでなく、軽症や無症状の感染者の全容も分かったかもしれないのです。
 現在の中国は2003年のSARSの当時と違い、医療体制が遅れた国ではありません。医療関係者は、2019年末には原因不明の肺炎について概ね把握し、病原体がコロナウイルスの一種であることを突き止めていました。

 武漢の保健当局がしっかり対応していれば、新型コロナウイルスの感染を武漢の一部に封じ込めることができ、世界は未曾有の被害を受けないで済んだかもしれないと思うと残念です。中国は、SARSの情報隠蔽による失敗の経験が活かせなかったことになります。

⑦武漢封鎖へ

 武漢市当局は、WHOに対し感染症例の報告は行っていましたが、一般の人達に対する新型コロナウイルス流行の積極的警告は無いままに推移しました。

  ・WHOは、中国からの追加の感染情報により、疾病発生ニュースを1月12日に更新した。

  ・日本はWHOに、武漢から戻った中国人が1月10日に感染したことを報告、同症例は1月17日付けWHO疾病発生ニュースに掲載された。
  ・1月12日現在45件の症例が確認にされているが、インペリアル・カレッジ・ロンドンは、感染数はその約35倍という分析を報告した。
  ・1月12日頃には、武漢の病院の呼吸器科病棟が許容量の限界に達し始め、一部の患者が受診や入院を断られるようになっていたと報じられる。
  ・1月18日、武漢市保健委員会は新型肺炎4件の発生を報告した。
  ・1月19日、武漢で17件の新たな感染が報告された。また、武漢以外の中国各地でも感染が報告された。

・1月20日、武漢出身の中国人がソウル仁川空港で感染していることが確認された。
  ・1月21日、武漢から帰った米国人の感染が発表された。


 1月18日、SARS克服の英雄83歳の鍾南山医師が、中央政府専門家チームのトップとして、高速鉄道で武漢に向かった。翌19日、武漢の感染症専門病院「金銀潭医院」や武漢海鮮市場を視察した。

 鍾医師は深夜の発表で、新型コロナウイルスの人から人への感染を確認したと述べた。感染者は200人を超えた。このアウトブレイクと闘うため、政府にあらゆる可能な措置をとるよう求めた。

 習近平主席は、この危機に関する最初の公式声明で、「武漢やその他の地域での最近の新型コロナウイルス肺炎の発生に真剣に取り組む必要がある」と語った。「党委員会、政府およびあらゆるレベルの関連部門は、人々の生活と健康を第一に考えるべきです。」

 20日午前、鍾医師は北京の中南海に姿を見せ、新型肺炎対策を討議する国務院常務会議で李克強首相の側にいた。

⑧武漢視察の結果
新型コロナウイルスは人から人に感染、CGTN(中国国営TV英語チャンネル)
 2020年1月20日
 武漢視察後の鍾南山医師はインタビューで次のように語った。

 人から人への感染を確認した。また、武漢の一部の医療スタッフが感染している。それでも、アウトブレイクは制御下に置かれると確信している。

 新型ウイルスは、SARSやMERSとはまったく異なります。それはSARSほど感染力がなく毒性もありません。新型コロナウイルスとSARSの重症度と感染の広がりには差があると思う。

 過去数日間、新しい症例数が急速に増加しており、増加理由は新しい検出試薬の使用と、新型コロナウイルスの発症の仕方によっている。新しい病気では、検出試薬の使用は場所によって異なり、当局が確認するまでには時間が掛かります。そのため、アウトブレイクが発生する前に、症例数の増加が比較的停滞した時期があったと付け加えた。


 現在この新しいウイルスについての理解は限られている。「私たちが知っていることは、ウイルスが新しいことであり、ウイルスが引き起こす症状はSARSに似ている。」

 鍾医師は国民に警戒するよう警告した。特別な事情がない限り市内を避け、具合が悪い場合は病院に行き、飛沫の伝播を防ぐためにマスクを着用するよう提案した。

雑誌ネイチャーの社説、武漢ウイルスを止める
 
2020年1月21日
 世界で最も権威がある学術雑誌の一つである「ネイチャー」は、新型コロナウイルスによる1月21日の状況を社説に取り上げ、次のように書きはじめました。

 中国の何億人もの人々が家族と春節を過ごすために、道路、鉄道、空路を利用するため、国内および世界中の当局は、中国中部の武漢からの旅行者を追跡しスクリーニングするための巨大な作戦を開始した。

そして、以下のように結んでいます。

 約700万人が中国から100か国の400の都市に飛んで中国の春節を祝う準備をしています。今こそ、世界規模の緊急事態に突入するこの流行を止める時です。
 
NPR、武漢の公共交通機関がコロナウイルスの懸念により停止
 2020年1月22日、更新1月25日
 中国の国営メディアは、武漢市当局がバス、地下鉄、フェリー、長距離の旅客輸送を一時停止する計画を立てていると報じています。また、新しいウイルスの拡散を減らすため、武漢を出発するすべてのフライトと列車が一時的にキャンセルされると言います。


 武漢当局からの発表の一部は次のとおりです。「居住者は特別な事情がない限り、市内を離れるべきではありません。往路の飛行機と列車は、追って通知があるまで一時的に停止されます。ご理解とご支援に感謝いたします。」

 武漢は中国中部の主要な鉄道および道路の中心地です。また、揚子江に国内最大の内陸港があります。

 輸送機関の封鎖は、中国では1月23日木曜の午前10時に始まります。学校は冬休みであり、木曜日は春節の休日が始まる前の最終の平日です。

 しかし、パンデミックを研究してきたジョンズホプキンス健康安全センターのエリックトナーは、輸送機関の封鎖はこのアウトブレイクの拡大を止めることはできないと言います。
 「このウイルスは既に武漢から出ている。他の都市にも集団発生があります。それで、ウイルスは既に封じ込めから逃れてしまっている。」

 トナーは、このウイルスが潜在的に世界的な大流行になる可能性がある、病気の人を隔離し、治療することが、現時点では最優先事項であると言います。

サウスチャイナ・モーニング・ポスト
500万人が武漢を封鎖する前に去り、都市で1,000人の新しいコロナウイルス症例が予想される  2020年1月26日
 武漢市長は19日の日曜に、保健当局がウイルスの拡散能力が高まっていると警告したことで、致命的なコロナウイルスの流行と春節の祝祭のため、ロックダウン前に約500万の住民が武漢を去ったことを明らかにした。ロックダウン後、市内には約900万人が残っていたと市長は記者会見で語りました。

 水曜日の夜に封鎖が発表された後、急いで逃げ出した人もいたが、多くの人は既に休暇で武漢を去っていた。

 李克強首相は、中国では80人が死亡し、2,500人以上が感染した、保健当局はウイルスの拡散能力が高まっていると述べている。
 北京市では、9か月の乳児を含む更に5件の確定症例が報告された。土曜日には広西で2歳の女の子の感染が確認された。


 中国国務院は、当初1月30日までの予定の春節の祝日を2月2日まで延長した。

 国務院は、幼稚園、小中学校、カレッジは、教育省からの通知があるまで停止されると述べた。

 中国の国家保健委員会(NHC)の担当大臣は記者会見で、この新しいウイルスとの戦いは複雑で、特に潜伏期間でも感染する、これはSARSでは起こらなかったことだと述べ、潜伏期間は1日から14日続いたと付け加えた。
 「一部の患者は正常な体温で、多くの軽度の症例があります。隠されたキャリアがいる。」と言った。

世界中で800人以上が死亡し、8,000人以上が感染したSARSは、通常2〜7日の潜伏期間を持ち、その間は感染しませんでした。
香港大学の微生物学者は、潜伏期間中のウイルスの伝染性は、各感染における「ウイルス量」に依存すると述べた。

 NHCの副大臣は、当局がウイルスの蔓延を抑制するために実施した厳しい措置(旅行禁止令や都市封鎖など)は、少なくともピークを遅らせ、アウトブレイクの次の段階と戦うための時間を購入することになると述べた。
 中国は、アウトブレイクの震源地である湖北省の13の都市を閉鎖したが、国全体で緊急対応を宣言しています。


 産業情報技術副大臣は、湖北省に送るため、中国が毎日輸出用に生産する50,000枚の医療用保護服を取得するために働いていたと言った。

 NHCは、都市部と農村部の両方で特定の近隣コミュニティを封鎖することにより、この流行を阻止するための全国的な計画を発表した。確認された2つの症例がある近所のコミュニティまたは村の場合、それは伝染病地帯と宣言されて封鎖される可能性がある言った。

 日曜日にいくつかのコミュニティでチェックポイントが設置され、発熱症状のある人は地域の医療従事者によってスクリーニングされており、もっと注意が必要な人は病院に送らた。

 李克強首相は、中国が旅行禁止を多くの都市に拡大する計画があるかを尋ねられた時、当局が必要に応じて調整を行うと述べた。
 旅行禁止が集団発生の拡大を減らすことになると望んでいる。制限の結果、春節の初日である土曜日の鉄道旅客数は41%減少し、旅行者は25%減少し、航空旅客は約42%減少した。



 下記ページも、是非参照下さい。
  
新型コロナ、なぜ人から人への感染の警告が遅れたか